こんにちはnoraです。
現在、英語は逆から学べ!を英語とロシア語で実践しながら、改めてこの学習法についての理解を深めようとしています。
海外ドラマで英語を学ぶといいというのはよく言われますが、具体的な方法がわかりにくかったり、効果が実感しにくかったりと、メインの学習法として取り入れるのに抵抗があるという話も聞きます。
今日は海外ドラマで英語を学ぶことの意義と、具体的かつ効果的な方法についてまとめてみたいと思います。
英語は逆から学べ!言語は海外ドラマで学ぶのがベストな理由
英語は逆から学べ!という著書で取り上げられている学習法の目的は『英語脳を作ること』、すなわち『英語専用の新たな神経ネットワークを作ること』です。
これについては以前こちらの記事で書きました。
この方法を主張する根拠としてチョムスキー博士のユニバーサル文法説と著者の脳科学分野での研究が挙げられています。
どうしても「英語を勉強するために英語脳を作らなければいけない理由が納得いかない」という場合はぜひ『英語は逆から学べ!』を読んでみてください。
海外ドラマはなぜいいの?
海外ドラマがいい理由としてよく言われるのが、ネイティブの発音やスピードに慣れるという、いわば『耳慣れ』の部分かと思います。
流し聞きの学習法もよく取り上げるので、やはり『耳慣れ』に力点が置かれがちですね。
でも言語において大きなウエイトを占めるのは、実は視覚情報だといいます。
言葉が意味を成すのは、その言葉が使われている空間や状況の情報とセットになったときです。
さらにその空間を自分自身が体感することで言葉は身についていきます。
海外ドラマで学習することで得られる最も大きな効果は、この視覚情報を得られることと空間を疑似体験できることなのです。
従来型の学習方法は視覚情報が圧倒的に少ないものがほとんどで、私たちもそれに慣れているので、視覚情報の大切さを理解している人は多くないと思います。
スクールに通う場合であっても、たとえネイティブがいたとしてもそれは特殊な状況ですから、会話の意味内容に対する視覚情報としては不完全だと思います。
留学はお金がかかりますし、最悪友達出来ないなんてこともあります。汗
そこからすると海外ドラマはその言葉が使われている環境を視覚的に捉える、疑似的に体験することができるという意味でこれ以上ないいい教材だと思います。
海外ドラマはこうして使う
まずこの方法を実践するうえでとても大事になるのが次の二つです
- 日本語の神経回路の活性化を抑える
- 使われていない神経回路を英語モードにチューニングする
具体的な見方としては
- 日本語字幕を出さない
- 英語字幕も出さない
- 初回から最後まで通してみて、終わったらまた初回からの繰り返し
になります。
日本語字幕を出さないのは日本語回路を活性化させないため。
英語字幕を出さないのは、まずは視覚情報と音から言葉の並びを学習するという方法をとるためです。先に音ありき、文字は後からを徹底します。
また、1話から最終話まで見るのを繰り返すのは、次に来る音の予測ができるようになる&定着を図る(固定化する)ためです。
繰り返しのスパンとしては1シーズンを繰り返すよりも完結しているところまで見て初回に戻る方がいいかもしれません。
1シーズンだけでも繰り返し頻度が高いと聞くのが嫌になったりしんどく感じたりするようになってくるので、できるだけ違う刺激を与え続けるようにします。
次の予測ができるようになるというのは大きなことで、それこそが言葉の並び(文法)を覚えるということに繋がっていきます。
はじめは短い音素レベルですが、徐々にこれが増え、また長くなっていく体験はとても楽しいものです(*´ω`)
ちなみに語彙も同じように増えていきます。
音→音のかたまり(単語)→さらに大きなかたまり(語句)→…と意味の取れる範囲がどんどん大きくなっていきます。
海外ドラマで語学学習をするときに注意すること
とにかく日本語を見ないということ。
本当にちょっとしたこと(画面の端に「再生」という字が映るくらいでも)で日本語回路が活性化されてしまうそうなので、できる限りそういったものを排除するようにします。
聞き流しばかりしないこと。
視覚情報が得られることが海外ドラマ学習の醍醐味です。
これは本当に大きいので、できる限り映像を見る時間を多くとってください。
矛盾するようですが話の内容は理解しなくて大丈夫です。
『目で見て、音で聞いて、捕まえられる音があれば掴まえてイメージをひろげる…その後ろで音声が流れ続けている』というのが大切です。
あとは同じ話を何度も見ないということ。
覚えなきゃ!という意識があると何度も同じ話を見てフレーズを覚えようとすることがあると思いますが、英語脳を作るうえでこれはNGです。
神経ネットワークを訓練するときは、同じ刺激を与え続けるよりも、たくさんの信号を与えて元に戻るというほうが効率がいいそうです。
- 日本語は出さない
- 聞き流しでなく映像を見る
- 同じ話を何度も見ない
海外ドラマでの学習は不安もあるけれど
何が不安かというと、学習目安が定めにくいところですかね。目標が定めにくい。
今までのやり方だと「この日までに何ページまで覚えて、復習して…」というのが決めやすかったですし、覚えてしまえばいいみたいなところもありました。
テストで点を取るってことを考えるとこれほどやりやすい方法はないと思います。
ただ言語を学習するという意味での効果は『?』。
学校のテストや資格試験が迫っているというのでない限りは、海外ドラマで学習するのは長い目で見た時にベストな選択だと思います。
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