こんにちは、noraです。
独学での言語学習法としてよく取り上げられるのが海外ドラマですが、中には映画を勉強に役立てようとしている方もいらっしゃると思います。
でも、継続的に&効率的に役立てようと思ったときには映画よりも海外ドラマの方がメリットが大きいのです。
今日はそのことについて取り上げてみたいと思います。
この記事は苫米地英人氏著の『英語は逆から学べ!』という本をベースにして書いています。
英語(外国語)学習に向いているのは映画か海外ドラマか
外国語学習に向いているのは映画よりも海外ドラマの方です。
そもそも、ここでいう外国語学習は従来型の学習法とは違って『英語(ターゲット言語)脳=ターゲット言語の神経ネットワークを新たに構築すること』を目的としています。
脳は一つの言語に一つの回路を充てるので、日本語は日本語、英語は英語といった形で使う神経回路を分けましょうということです。
感覚的には脳に新たな言語のモードをインストールするような感じで、場合によって切り替わるような状態をイメージしてもらえればと思います。
(どうしてこうしなければいけないかについては下の記事で触れたのでよければぜひ。)
この状態を作る場合、映画と海外ドラマでは海外ドラマに理があるのです。
映画で勉強したぞ!という人もいるかもしれませんが、多分すでに知っているフレーズが使われている状況を確認したり、耳慣れ効果を求めてのことではないでしょうか?
海外ドラマも同じように捉えられがちだと思いますが、実は『フレーズの確認』や『耳慣れ』に留まらない大きな可能性が秘められています。
映画より海外ドラマがいい理由
これは次の2つの理由があるとされています。
- 会話が多い
- ずっと見てなくてもストーリーがわかる
海外ドラマと映画とでは内容の構成が全く違うそうです。
想定される視聴方法が全く違うからですね。
映画は基本的に映画館で見ることを想定して作られています。
見る側としては2時間超という長い時間、暗い閉鎖空間に拘束されて集中的に見ることを求められるので、ちょっとでも見逃すととたんにストーリーがわからなくなってしまいます。
…なんなら集中して観ていたはずなのに途中よくわからなかったなんてことないですか?苦笑
一方ドラマの場合はお茶の間で見ること、特に家事などの合間に見ることを想定して作られています。
ちょっとぐらい目を離しても追いつけるようなストーリー構成になっているので、流しっぱなしにしておけるという利点があります。
そして何より会話量ですね。
スクリプトに起こしてみると映画の会話量というのは非常に少ないそうです。
海外ドラマにも映画のような作品が沢山あるので一概には言えませんが、会話量の多い作品を選べば比較にならないほど差があると思います。
自分自身の経験として
『英語は逆から学べ』の中では上記の2点が挙げられていますが、自分の経験としては他にもいろいろなメリットを感じています。
- 同じようなフレーズを大量の異なるシチュエーションの中で見ることができること
- 一定のペースで続けて見ることができること
- 話数が多くストーリーが連続しているので内容や状況に親しみを感じやすいこと
などなど…
上の2つは、見聞きすることを脳への刺激と考えた時に、継続的に新しい刺激を与えることに繋がる点でいいと思います。マンネリ防止ですね。
最後の『親しみ』もとても大切な要素だと感じています。
言語はあくまでも会話にかかわるあらゆる情報の一つなので、視覚から文化や状況を読み取れる、登場人物の関係性が良く感じ取れるというのが、言語を聞き取っていくうえで相乗効果を生んでくれています。
映画は息抜きで
映画や映画のような海外ドラマ(しょっちゅう爆発が起こるようなやつ)がダメという気は毛頭ありません。
ただ、外国語学習という目的で考えたときに、映像作品の持つポテンシャルを最大限引き出そうと思ったら、できるだけ会話が多くて状況の掴みやすい海外ドラマがおすすめです。
海外ドラマや映画での勉強はある意味それ自体が息抜きだと思われがちですが、実際は意識するポイントが多く、疲れて嫌になってしまうこともあるんですよね。
そういう時にエンターテイメント性の高い映画や海外ドラマのストックがいくつかあるのは勉強の継続に一役買ってくれます。
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