【英語脳】という言葉にどんなイメージを持っていますか?
「英語を英語のまま理解できる」
「ネイティブみたいによどみなく話せるようになる」
「夢も英語で見る」
などなど、結構いろんなイメージがあるように感じます。
この記事では【英語脳】がどういうものを指すのか、従来の勉強法で得られる英語力と何が違うのか、また、英語脳を作る価値や起こる変化などをお伝えしたいと思います◎
英語脳ってどんなもの?
『日本語を介さず英語を英語のまま理解する』
多かれ少なかれ、みなさん共通してこのイメージを持たれているように感じます。
実際これは英語脳が構築された後の状態を指していると思います。
このブログでは英語脳を作って結果的に日本語を介さず英語を英語のまま理解する状態を目指しているので、ここではもう少し突っ込んでお話してみたいと思います。
脳の使っていない領域に英語専用の新しい回路をつくること
英語脳とは【英語を英語のまま理解するための土台】であり【脳内の英語用の新しい神経回路】とも言えます。
これは機能脳科学者の苫米地英人さんが著書の中で定義されたことを参考にしています。
私たちの脳の回路は一つの言語に対して一つの回路という一対一の対応になっているそうです。
これは社会的な動物である人間が、その社会での言語体験により出来上がった人格を壊さずに維持するための最適化の結果だといわれています。
この最適化は「クリティカルエイジ」と呼ばれ、言語ではだいたい8~13歳ごろまでに土台が出来上がり、そこから先は新たな言語を学ぶことは非常に難しいと考えられてきました。
しかしクリティカルエイジは脳のまだ使われていない領域を使うことで突破できるそうです。
言い換えると日本語の回路とは違う、英語用の新しい神経回路を開拓すれば、クリティカルエイジの影響は回避することができるということです。
そしてこの理屈から行くと、英語だけではなくどんな言語にも応用できることになります。
大人であっても使っていない脳の領域はたくさん残っているので、そこを新しい言語に割り当てることでいくらでも学習が可能だということです。
このブログではこれを【海外ドラマ漬け】や【洋書多読】によって実践していく方法をご紹介しています☺
従来の勉強法との違い
具体的な方法として『海外ドラマを使って子供が言葉を学ぶように英語を英語のまま音から学ぶ』という原始的な方法を取ります。
ここが、日本語を利用して勉強したり、翻訳的な力(日本語との対応や文法的知識、読解力等)を鍛えるような従来の勉強法と大きく違う点です。
これは私の考えですが、英語脳が【英語を英語のまま理解する土台】だとしたら、従来の勉強法は【すでにある土台の上に家を建てるようなもの】だと考えています。
英語学習という観点では相反するものではなくお互いに延長線上にはありますが、目的が少し違うので分けて考えた方がいいかもしれません。
英語脳はあくまでも土台の構築で、『先に専用の土台を作っておいた方が上に乗るものは安定するよね』という考えで推しています。
そして『音から学ぶ』ことは、この学び方において最初にして最も大きなハードルになると思います。
これまで長年当たり前のように日本語を介して学んできているので、
「外国人が外国語を習得するにはきちんと文法を理解し、単語の意味を理解しないといけない」
という思い込みもあるでしょうし、
「外国人が母国語学ぶように学ぶなんて無理。できたとしても時間もかかるし非合理だ」
といったイメージもあり、受け入れるのが難しいかもしれません。
実際私がそうで、はじめのころは何度も挫折しました。
また、言葉で意思の疎通ができるようになってから年月が経っている状態で意味が分からない環境に放り込まれることへの恐怖心や苛立ちも、その思い込み加速をさせる気がします。
ここで、「そんなにしんどいのならわざわざ英語脳なんて作らなくても使えさえいいんじゃないか?」という疑問がわくかもしれません。
でも、英語脳を作っておくと後々とても楽になる&面白いことが起こります。
わざわざ英語脳を作る価値はあるのか
個人的には従来の勉強法をいったん脇においてでもやる価値はあると思っています。
英語脳を作るプロセスは五感をフルに活用します。
一度に取り扱う情報量が多いので初めは苦しみますが、加速度的に学習が進み、最終的には無意識が勝手に学んでいってくれる状態になります。
現在の英語力がどの程度であっても始められますし、元々知識があればより自由度の高いコミュニケーションを目指せるはずです。
また、英語脳を作ることは目先の利益を超えてもっと自由な体験につながっていきます。
新しい回路が開拓され、それでもって物事を体験することで、現在の自分に新しい視点がもたらされるからです。
これは単に知識が増えるというよりも、ある意味人格が一つ増えるor拡張されるような感覚に近いかもしれません。
ぜひその面白い感覚を体験してほしいなと思います。
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