英語脳を構築する際には
「ある程度そのまま理解できるようになるまでは日本語を一切排除する」
「文字情報もできる限り排除する」
というのがルールになります。
ですが、いったいどうしてそんなルールが必要なのか、そんなことをしたら遠回りになるのでは?という疑問を持たれる方もいらっしゃると思います。
今日はどうして英語脳の構築に日本語(ターゲット以外の言語)を排除する必要があるのかということをお伝えできればと思います。
このブログでは「海外ドラマ漬」や「洋書多読」によっておうちにいながら独学で英語脳を作る方法をご紹介しています。
英語脳とは英語を英語のまま理解することを可能にするための土台であり、英語用に作る新たな脳の神経回路だという前提でお話しています。
もちろんベストは実際の環境に飛び込むことですが、独学でそれに近づける方法もあるということをお伝えできればと思っています。
英語脳を作るのに日本語を介するのはNG?
【少なくともある程度そのままを理解できるようになるまではNG】です。
NGというと強く聞こえるかもしれませんが、英語に触れられる時間は極限まで日本語との接触を減らしたいところです。
これは、新しく構築する回路と元の日本語の回路が同時に働かないことが理由です。
日本語の回路が活性化されてしまうと、その分英語の回路の活性が抑えられ、英語脳を構築するのに時間がかかってしまいます。
特に日本語は母国語なので本当にちょっとした刺激で簡単にスイッチが入ってしまうので注意が必要です。
日本語回路が活性化すると起こる問題
日本語回路が活性化すると起こってしまう問題として【クリティカルエイジによる影響】が挙げられます。
クリティカルエイジとはCritical Period Hypothesis(臨界期仮説)という仮説で指摘される、言語を獲得できる臨界年齢のことで、この年齢を超えるとネイティブのような言語能力を獲得することは不可能となる年齢とされています。
この説は第二言語習得にも拡張されていて、だいたい8~13歳がその年齢だそうです。
その年齢を超えてからペラペラになったバイリンガルやマルチリンガルはごまんといるので異論はあるかと思いますが、このブログではとりあえず『一つの回路ごとにクリティカルエイジは存在する』『あったとしても対処可能なもの』という立場に従っています。
たとえていうとクリティカルエイジは『日本語の土台の上に日本語の家が建っている状態』といえるかと思います。
日本語を介して英語を学ぶというのはもはやスペースのない土地に無理やり別の家を作ろうとするようなものなのです。
なんとなく骨が折れそうな感じは伝わるでしょうか…?
日本語はいつまで使わない方がいい?
ベストは『英語を英語のまま理解できるようになるまで』だと思います。
ただそこまでは必要ないよという方には、『発せられている言葉や会話の内容を直接頭の中でイメージできるまで』が目安かなと思います。
海外ドラマ漬けで英語脳を作っていくにあたり個人的に大切だなあと感じているのが
「発せられた言葉に直結するイメージを頭の中で描き、展開できるかどうか」
ということです。
個人的にはこれに慣れてきたあたりで
- 字幕なしでも一気に理解が進む
- 見るたび聞くたびにわかる単語が増える
- 明らかに頭が英語モードに切り替わる瞬間がある
といったような現象が起きるようになりました。
海外ドラマだと、目も耳も頭の中のイメージもすべて英語で7,8割理解できるようになったあたりだったと思います。(喋れなくても問題ないです)
専門的なことに学びを進めるにしろ、翻訳や通訳などの勉強を始めるにしろ、このあたりが感覚的にはわかりやすい目安になるかと思います。
期間に関してはそれぞれの学習スタイルにもよるので何とも言えませんが、絶対量はとてもとても大切です。
「質はともかくとにかく浴びるぞ!!」くらいの感覚で海外ドラマに触れてもらえるといいのかなと思います。
もちろん質を上げるために工夫できることもたくさんあるので、学習効率を高める方法はまた別の記事でご紹介できればと思います☺
コメント