英語学習や新しいことへの挑戦において、「やる気が出ない」「継続できない」と感じることは誰にでもあると思います。
多くの人がそれを意志の弱さや、性格のせいと捉えてしまいがちですが、必ずしもそれだけが原因ではありません。
「新しいことを受け入れられない状態の自分」とどう向き合えばいいか、今回はそのことについて書いてみたいと思います。
「学びを遠ざける状態」に気づくという第一歩
そもそも「受け入れられない」とは何か?
ここで言う「受け入れられない」とは、学習の対象である英語そのものが入りづらい状態のこと。
重複になりますが、よくある「受け入れられない」状態の例が以下のようなものです。
- 教材を開く前から、気が重くなる
- 聞き取れない英語にイライラする
- 正しく理解できないと焦りが出る
- 他人のやる気や熱量を前にして、自分が情けなく感じる
これらはすべて自分の内側との摩擦から来ています。
自分の内側との摩擦とは、人が無意識に持っている現状維持を求める心理的作用によっておこるもの。
「もう今の自分で十分回っているのに、それを崩されたくない!」という心理的な働きが、
新しい情報や変化を受け入れることに抵抗を生んでしまいます。
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「状態」として見ることで、感情を和らげる
ここで大切なのは、それが自分の本質ではなく、一時的な状態だと知ることです。
受け入れられない状態を「自分の性格の欠陥」ではなく、「今はそういう状態にあるだけ」と捉えることが、第一のステップ。
そう捉えられると、できることが見えてきます。
- 状態は変化しうる(今日ダメでも明日は変わる)
- 状態は整えられる(準備をすれば入りやすくなる)
- 状態に振り回されず、距離を取って観察できる
- 情報を受け入れる“身体の状態”を自覚する
見落としがちな体の状態に気づく
また、多くの人が、学習=頭の問題と捉えているのではないかと思いますが、実は「身体の状態」が大きな影響を与えています。
特に、緊張・疲労・圧迫感などによって、身体が情報を受け入れる余裕を失っているとき、新しい情報は入りづらくなります。
よくある無自覚な“受け入れられない”身体の状態:
- 肩がガチガチで呼吸が浅い
- 頭がぼんやりしているのに、学習を始めてしまう
- 心拍数が上がっていて、言語処理に集中できない
身体を“受け入れモード”に切り替えるための小さな工夫
* 深呼吸や軽いストレッチを取り入れる
* 静かな時間や空間をあえてつくる
* 学習前の“入り口儀式”(好きなお茶を飲む・音楽を聴く など)を習慣化する
これらの工夫は、脳の状態だけでなく、心と身体の「受け入れ態勢」を整えるためのスイッチになります。
「受け入れられない日」があることを前提にする
学習を継続する上では、「受け入れられない日があってもいい」と認めておくことも重要です。
その日は思い切って何もしない、もしくは、強度を下げた活動(ごろごろしながら気軽に観る、ただ英語の音を流しておくなど)に切り替えるのも一つの手。
学び続けている人たちは、「続けるための工夫」と「やらない選択の許容」をバランスよく使い分けています。
おわりに:向き合い方次第で、自然と“受け入れられる自分”に近づく
英語学習に限らず、新しい知識やスキルを受け入れるには、心・身体・環境の状態を整えることが土台になります。
「なんでできないんだろう?」と自分を責めるのではなく、
「今の自分は受け入れやすい状態だろうか?」と問い直すことで、自然と前に進めることがあります。
特に、心や環境には意識が向きやすいですが、身体は結構見落とされがち。
「全身で学んでいるんだ」という自覚はなかなか持ちにくいものですが、身体の状態を味方につけることで無意識の学習を効率化することができます◎
ぜひ意識してみてくださいね。
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