「さすがにスピーキングだけは独学じゃ無理でしょ?」
そんなふうに思っていませんか?
実はスピーキングも、工夫次第で独学でどんどん鍛えることができるんです。
私自身、海外ドラマを中心に、最近ではChatGPTなどのAIも取り入れながら、日々スピーキングの練習を続けています。
この記事では、海外ドラマ×AIを使った独学スピーキング練習のステップを、順を追ってご紹介します◎
海外ドラマを使ったスピーキング練習の流れ

具体的には、以下のようなステップを段階的に進めていきます:
ステップ構造
- 耳慣れ(インプット段階)
海外ドラマを繰り返し見る(字幕なし)ことで、音・リズム・イントネーションに慣れる - シャドーイング
聞こえた音をすぐに声に出す練習。発話の筋肉を育てる - リプロダクション
一度聞いた内容を記憶から再構築し、意味を考えながら発話するトレーニング - なりきり会話練習
ドラマのキャラクターになりきって、相手のセリフを聞きながら答えを考え即興で返す練習 - +α:AIとの対話
決まった展開のない“リアルな会話”を体験しながら、即興性・対応力を養う
なぜ独学のスピーキング練習は難しいのか?
実際の会話では、私たちは驚くほど多くのことを同時に処理しています。
たとえば:
- 相手の表情を見る
- 話を聞く
- 内容を理解する
- 自分の考えをまとめる
- 相手の話が切れるタイミングを測る
- 考えを言葉にして発する
独学が難しく感じられるのは、この“マルチタスク状態”を再現しにくいからなんです。
というか、そもそもこれだけのタスク処理をしてることすら意識していなかった!という方が多いのではないかと思います。
「会話を聞くだけ」とか「内容に集中するだけ」といった練習だけではなかなか現実には追い付きません。
だからこそ、上で紹介したようなステップで実際のタスク処理を分解し、意識的に身体を慣らしていくことが重要になります。
できることはたくさんある
シャドーイングは「聞いた音を再現する」練習として有名ですが、意味の処理や文構造の再構築までは含まれていません。
その次のステップとしてリプロダクション(再構築)や、なりきり会話のような即時応答の練習が重要になってきます。
そして、これらすべてを自宅でひとりでやることも可能なんです。
海外ドラマだけでも十分に対応可能ですが、今の時代の強い味方――AIとの会話練習も強力に後押ししてくれます。
AI(ChatGPT)を使った会話練習のススメ

AIは、予想外の返答をしてくれる、予定調和じゃない相手になってくれます。
もちろん顔は見えませんし、表情の読み取りや環境までは用意できませんが、以下のような練習ができます:
- 自由なトピックで、英語で考え、返す練習
- 一文だけ返す簡単な練習(初心者向け)
- ロールプレイ形式の会話(中級者向け)
- ディスカッションや逆質問で即興性を磨く(上級者向け)
ChatGPTなら無料でも5〜10分程度の会話練習はでき、テーマも自由に設定可能。
日英の切り替えも自由なので、普段からChatGPTを活用されている方はそれまでの情報が反映された形で英会話をすることが可能です。
自分のペース・レベルに合わせた理想の練習相手になってくれるのです◎
まとめ|独学でもここまでできる時代へ
AIの登場によって、「独学ではスピーキングは無理」という時代はもう終わりになったなと思います。
もちろん、本物の人間との対話でしか得られない経験や感情はたくさんあります。
けれどそれは、「独学では限界がある」というよりも、「学びの場が広がっていく」ということ。
最終的には実際の場面で使えることが目標ですから、そこで自分に必要な新しい学びを得られるくらいのレベルにまで独学で引きあげられたらうれしいよねというのが私の目指すところです◎
AIとの練習を通して、自分の英語の癖や課題に気づいたり、もっと英語で話したくなる気持ちが芽生えたりします。
「ぜんぜん話せなかった」ではなく、
「もっと伝えたいことがある!」
そう思えるところまで、独学で十分に行けるということを感じてもらえたらうれしいです。
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