「字幕なしで見るのって意味が分からなくてつらい」
「やっぱり文法とか単語とかからちゃんと勉強しなきゃいけないのかな」
海外ドラマで勉強していると必ずぶち当たるこの壁。
でも、わからないままでもできることがちゃんとあります!
それが「次を予想する」ということ。
この習慣がついていると、いざきちんと勉強するときに吸収力が格段に上がります◎
↑のSTEP4の解説記事になります。
次を予想するってどういうこと?

ざっくりいうと
- 文法抜きで言葉の規則を感覚に馴染ませる方法
- 脳のしくみを利用して記憶の定着を助ける方法
です。
文法抜きで言葉の規則がわかるとは
中学生から(最近は小学生から?)英語を学校の科目として習い始めて、当たり前のように文法を勉強してきましたよね?
もう、[文法を知らないと外国語は学べない]というくらい、強烈にインプットされていると思います。
実はそんなことはないんです。
日本語と同様に、脳には文法を理解していなくても言葉の規則を理解できるようになる能力が備わっています。
まず、私たちの脳は言語を認識するときに音から入ります。
学習が進むにつれ、
音→音の連なり→単語→句→文・・・
と、認識できる情報のまとまりが大きくなっていきます。
また、脳は文章を頭(の単語)から処理していって、その文が終わったところで最終的な解釈を決定する仕組みになっています。
要するに、【ネイティブスピーカーは常に次を予想しながら相手の話を聞いている】ということ。
私たちが日本語で話しているときも同じことをしてます。
なので、次に来るもの(音、単語、句…)を予想するというのは文章構造を理解するための最も理にかなった学習法なんです。
納得がいかない…という方はこちらの記事もどうぞ→(準備中)
間違えるから覚える
脳は間違いを覚えます。
間違いって脳にとってはとても大きな刺激になるんですね。
脳はそもそも「予測しながら処理する」という仕組みを持ってます。
予測→実際の情報→誤差修正
こんなサイクルで世界を理解しているそうです。
何の疑いもなく「こんなことが起こりそうだな…」なんて思ってるときに予想が外れたら大きな衝撃が走りますよねw
記憶はその瞬間に作られます。
この時に正しいほうがどちらなのかということを入れてあげれば、記憶はどんどん強固になっていきます。
なので、間違えるってとっても大事な学習の要素なんです!
積極的に予想して間違えてアップデートしていきましょう◎
実践のヒントと気を付けたい事

わからない前提で入りましょう
とにかくいったん、「知っている」という感覚を捨ててください。
どれだけ日本語で単語の意味を知っていても、フレーズの意味を知っていても、文法構造を理解できてたとしても、それを使わないよう試みてください。
海外ドラマや英語の音声を大量に浴びたことのない方は、実際の音や規則を知らないという前提で始めたほうがいいです。
なまじ知っていると思ってやっていると本当に入ってきません(←経験者)
次を予想は細かく細かく…
音→音の連なり→単語→句→文章…
という風に認識できる塊が大きくなっていきますが、まずは音から入ります。
その時できるだけ細かく意識してみてください。
例えば一単語、“John”といわれると「ジョンだな」と思っていませんか?
これをやめたいです…!!
Johnという単語は/j/と/o/と/n/という3音で出来ていますが、この音は英語の音であって日本語の音じゃありません。
発音記号を覚えろという話でもなく、
聞きながら何となくでいいので、「この音の後にはこんな感じの音が来ているな」というのを意識したいです。
次に似た音を聞いたときにあれが来そうだな…という予想が自動で起こる状態が理想です。
これをやってるうちに自然と上のような順で塊が大きくなっていきます。
予想する≠暗記する
「スクリプトを暗記して、実際の会話を聞いて、間違いを覚えていったらいいんじゃないか?」
と思われるかもしれませんが、これは避けてください。
理由は最初にお伝えした「聞きながら頭から文章を処理する」という力が育たないからです。
最初は全然はずれてOKなので、自分の感覚を頼りに思い切って予想してしっかり間違えましょう。
どんどん正しい記憶のネットワークが作られていきます。
まとめ
次を予想するといわれてもなかなかぴんと来ないかと思いますが、私たちも普段の日本語の会話の中で当たり前にやっています。
脳が言語を処理する自然の仕組みなのですね。
だからこそ、これが当たり前にできるようになるとその後の勉強(多視聴多読以降のお勉強)の吸収スピードが格段に上がります。
冒頭でお伝えしたかったのはこのことです。
あらためて、次を予想することで
- つながりから全体構造に慣れる
- 予想が当たった/外れたという刺激が英語の地図を作る
ということにつながります。
ぜひぜひ、実践してみてくださいね!
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